思うこと その3

「ゆるさ・いい加減さ」を売りにするのは難しい。ここで言う「ゆるさ・いい加減さ」は、金銭とサービスのやり取りをまったく無視した、友達感覚として許されるものでは決して無いです。あくまで、金銭の対価として商品・サービスを提供する関係の範疇内での戦術というか技術というか(こう言うとなんだかビジネスライクで冷たく聞こえますね…)、お客様をお客様としておもてなしするうえで、必要以上にかしこまっていただかなくて済むように醸し出すやんわりした空気、礼と失礼の狭間をユラユラと漂う微妙な立ち位置、普段は居ても居なくても別にいいんだけど、なんとなく居てほしいときに居てくれる希薄な安心感、お客さんによって潮の満ち引きがごとく時には引き、時には押し寄せる緻密な距離感、うーん、なんだかよくわからなくなってきましたね…。
(つづく)