非効率な２．５パイント

今日はほんとにいい天気ですねー。こんな日はのんびりと昼寝･･･したいです。実はさっきしました。お昼間お仕事のかたすみません。なんせ寝不足なもんで･･･。なんで寝不足かは秘密です(^_^;)
それはそうと、昨日はほんとに困ってました。それも行き先々で途方に暮れました。もちろん我らの至らなさ故なんですけど･･･。ことの発端はマイミクのビレス君から「和歌山にある『ねこまた屋』さんに行きませんか？」でした。『ねこまた屋』さんはかねてよりずっと行ってみたかった。ビールはもちろんのこと、魅力的なお料理にも以前からココロ奪われていたし、店主の方も何度かうちの店に、イベントの時はイベント先に顔を見せていただいてたので、そのお礼も兼ねて、もちろん「行くっ」となっておりました。予定では３時頃に出発だったのですが、私＆ビレス君ともども極めて個人的な理由（例：「寝てた」など）により、二人が南海なんば駅で出会ったのが6時20分。ここから特急で1時間かけて和歌山へ行っても「あまりのんびりできないね」という理由で急遽予定を変更。なんば近隣で飲むことに。
ただビール不毛地帯のなんば周辺。いつものように行くところがなく、定休日を承知の上でかすかな希望を胸に『NORA』さんへ。案の定お休み。まあこれは想定内なので、その足で『Bar KITAYAMA』さんへ。初めてでしたが居心地の良い立ち飲みバー。ここで箕面のヴァイツェンとリアルのスタウトをいただきました。隣の常連さんが食べてたやきそばとレバーフライに後ろ髪を引かれつつ、次なる目的地、茨木市へ出発しました。新型インフルの驚異にも意に介さず（知らなかっただけですが）阪急電車に揺られて茨木市駅に到着。「意外に遠いね･･･」とふだん大阪市内をチャリ移動しかしない二人の素朴な感想を言い終わるや目的のお店に到着。駅前ビルの地下にあるカフェ『レーズン堂』がそのお店。二人とも初体験です。「うわ〜、ここの地下街みんなシャッターが閉まってるね･･･レーズン堂もしまってるね･･･」そうです。日曜営業のはずでしたが臨時休業されてました。残念。しかし茨木にはまだまだお店はあります。茨木ビア党の巣『やあまん』が･･･。念の為まず電話。プルルル･･･でませんね。何度かけてもでません。それもそのはず。『やあまん』は改装中とのことでした。あぁ･･･。この時点で8時過ぎ。茨木市駅のホームで立たづんでると、なにかのお告げのように（おおげさ）河原町行き急行列車が到着。我々は顔を見合わせると列車に乗り込みました。日頃のコミュニケーションの賜物か！？「ここまで来たら京都まで行くか」と瞬時の意思疎通が成立したようです。高槻、長岡天神を経て、9時ごろに烏丸駅に到着。向かうは、ビールもいいがやっぱり日本酒がおいしい『和知』さん。すでに、2日前に大将夫婦にお子様が誕生されたとの情報を仕入れていたので、厚かましく手土産のひとつも持たずに「今日はお祝いに来ました！」と口裏を合わせることにして、ビレス君先導のもと『和知』へ。行けども行けどもそれらしき界隈に到着しないので、電池が切れかけの携帯の最後の力（電気）を振り絞り『和知』を検索。サイトを確認してビレス君に報告「駅から100歩って書いてるよ･･･」もと来た道を引き返し、烏丸駅16番出口より北へ100歩、確かにありました。あぶりもの和知。しかし、ここのうまい酒にありつくには最後の難関、雨で滑りやすくなってる階段を4階まで登らないといけないのです。我々はアルコールが不足してる体に鞭打ってひ〜こら階段を登り、そこで信じられない光景を目の当たりにしました。賢明な営業日記愛読者諸氏の方々にはもうお判りだと邪推ながら推察しますが、はい、臨時休業でした。大将、お休みの時は1階に書いといてね♪（疲労困憊の我々が見落としていたとしたらすみません）この時点でかなり体力も時間も浪費しており、同じ関西と言えどもアウェー感満載の京都の真ん中でまさに我々は途方に暮れておりました。しかしながら、途方に暮れながらも「やっぱり大阪よりＭＫタクシー多いなー」と考える余裕がありました。なぜなら我々は奥の手を持ってたのです。『アンティシェンエ』スコットランドの有名なパブの名を冠したスコティッシュバー。タクシーで一路出町柳へ。この時9時20分頃。ビレス君の記憶の元、下鴨神社周辺をタクシーでウロウロしながらようやく到着。ビレス君の記憶はあてにならん、と思いつつそのミニマムな店内へ。ほんとに小さい。でも6畳間くらいのスペースにスコッチのボトルやらアンティーク家具やらウイスキーカスク、ビールサーバーがひしめいていて、なにやら独特の雰囲気を醸しています。注目のハンドポンプは「よなよなペールエール」しかし昨日のヤッホーカスクイベントの際、メーカーの出荷ミスで注文した分が来なかったみたいで、今日の分も消費したらしく売り切れとありました。壁に貼ったイベントのちらしには「吉田が悪い」と書いてありました。（※吉田くんはヤッホーブルーイングの営業さんです）なので、仕方なくぼくはサイダー（ストロングボウ）のハーフと、ビレス君はバスのハーフを注文しました。ビレス君は店でも扱ってるくせに「バスなんてめっちゃ久しぶりですよ〜」と言ってた。さもありなん。ビレス君から「ここでは鴨のスモークがマストです」というので、その鴨スモークとスモークソーセージを注文。スコティッシュらしくペタッとしたマッシュポテトに鴨とソーセージが豪快にそのままのってきました。気になって隣のカウンターや周りのテーブルを見ると、食事のポーションが尋常ではありません。フィッシュ＆チップスは25.5cmの草履くらいありますし、ベーコンエッグも親指くらいの厚さのベーコンがこれまた手のひら分くらいあります。まさにUKサイズ！気に入りました。鴨は無造作にフォークでブスッと刺して丸のままかじりました。肉汁がウワッとでてきてこれはうまい！マッシュポテトにもウスターをドボドボかけて食しました（実はぼくはこれが非常に気に入ってます）。草履フィッシュはおそらく味もあちら仕様なんでしょう。モルトビネガーづけにして食べるとちょうど良い感じです。この頃には二人ともギネスのパイントに移行してました。他にもハギスやらパイやらなんやら興味をそそるメニューが目白押しでしたが、あのポーションを考えると次回の課題にすることにしました。ほんとはスコッチにもいきたかったのですが、ここが京都であることを片時も忘れなかったおかげでなんとかその誘惑を思い留め、ほどほどに店を後にして無事11時過ぎの最終急行電車に乗り込むことができました。店から出町柳駅までの道のり、鴨川にかかる橋の上からの雨上がりの京都の風景はやはり大阪とは違う風情と空気を感じ、ここにはまた来るなー、と漠然と思ったのです。和歌山を目指すはずが大阪・茨木を経て京都の橋に佇む･･･。この移動距離にして計2.5パイントはあまりにも非効率･･･。ビレス君の記憶には注意する･･･。マンＵ3連覇かぁ、つまんない･･･。様々な思いを胸に、帰りの京阪ではこっくりして気がつけば0時10分淀屋橋。ホームに戻ってきました。その後、うちの店のシャッターを開け、ビレス君と今日の総括をしつつ最後のビールを楽しみました。2時にビレス君を帰した後、ぼくは寝不足と疲れで撃沈。そのまま店で朝を迎えました。
結局、困った状況に置かれながらも知恵と経験と少しの決断力でその状況を打開するという、まさに人生の縮図ともいうべき経験を昨日は体現したわけですが、ぼくとしてはゴールデンウィークにブログをさぼった分、文章量にて挽回しようという思惑もあり、このような長文になったことに（少し後ろめたい気もしますが）達成感と爽やかな疲労感を感じています。なんかよくわからなくなったのでこのへんでおしまいです。

＜本日の樽生＞1.サッポロ・エーデルピルス　2.ヒューガルデン・ホワイト　3.ドラフト・ギネス　4.ベルヴュー・クリーク　5.ベアレン・マイボック　6.盛田金しゃち・名古屋赤味噌ラガー　7.伊勢角屋麦酒・蓮台寺スパイス　8.志賀高原ビール・ウィートエール　9.博石館・日の丸ランビック　10.箕面AJI・ペールエール　11.大山Gビール・スコッチエール　12.舞浜イクスピアリ・グレープフルーツエール　13.ストーン・ルーネーションIPA　以上です。